郷土芸能

釜石にも神楽や鹿踊り、虎舞などの郷土芸能があります。なかでも虎舞は、その由来については平安時代とか江戸時代中期とか諸説ありますが、「虎は一日にして千里行って、千里帰る」とされることから漁師が無事に帰ることを念じ、また、虎には火伏せの霊力があると言われ、火難鎮護の信仰から虎舞を舞うようになったとされるなど、古くから伝えられている郷土芸能です。

虎舞

囃子は大太鼓、小太鼓、笛、テビラ金、かけ声からなり、演目は虎が無心に遊び戯れる様を表現した遊び虎(矢車とも言う)、追い込まれ荒れ狂う手負いの虎を和藤内が仕留める態様を演じる跳ね虎(速虎とも言う)、虎が盛んに獲物を求めながら歯を磨くなど、気性が荒くなる様を現した笹喰みの三つが基本となります。各集落におけるまつりなどの諸行事を中心に、釜石まつり、郷土芸能祭、全国虎舞フェスティバルなどで演じられます。

【フォトギャラリー】第10回全国虎舞フェスティバル(R1.10.6)
【フォトギャラリー】第9回全国虎舞フェスティバル(H31.2.10)

かまいしの民俗芸能
(釜石市郷土資料館)